城ヶ島まで行って、ほとんど撮れずに帰ってきた
2026年6月19日
日曜に城ヶ島まで足をのばした。三浦半島のいちばん先っぽにある島で、電車とバスを乗り継いで二時間ちょっと。
朝のうちにバッテリーを二つとも充電して、レンズも拭いて、わりと気合は入ってたと思う。
着いたら風がすごくて、髪がずっと顔にかかる。
三脚を立てても微妙に揺れるくらいの風で、岩場は濡れて滑るし、海の向こうは写真で見るよりずっと白かった。光が散らばってる、というか。うまく言えないけど、つかみどころのない明るさ。
馬の背洞門のあたりで、穴の向こうに水平線を入れたくて粘った。
構図はすぐ決まるのに、シャッターを切るたびに波の白がとんでしまう。露出を落として、また上げて、を何回もくり返して、結局ちゃんと撮れたのは数枚だけ。
夕方、いちばん光がやわらかくなった時間。
ここだ、と思った瞬間に、わたしはなぜかカメラを下ろして、岩に座ってただ海を見ていた。撮らなかった。あとで「なんで撮らなかったんだろう」と思ったけど、たぶんあのときは見ていたかったんだと思う。
寒くて、自販機で買った缶のお茶が手のなかですぐぬるくなった。
この日いちばん覚えてるのが、撮った写真じゃなくて手のなかのぬるいお茶だっていうのは、ちょっとどうなんだろう。