一駅手前で降りた話。次の上りまで32分あったので
2026年6月11日
17:42、小諸着。
予定より一本早い。次の上りは18:14。
出張帰り、目的地の一駅手前で降りた。
深い理由はない。車窓から見えた屋根の色がよかった、ただそれだけ。赤茶色の瓦が、夕方の光で濡れたみたいに見えて、なんとなく降りてしまった。
駅のすぐ裏が懐古園だった。
散策券300円。乗り換えまで32分しかないのに、券売機の前でちょっと迷って、結局払った。32分のために300円。書くと変だなと思う。
入ってすぐの石垣だけ見て、奥には行かなかった。
時間で行けるところまで、と決めて歩く。坂を少し下りたところで、これ以上行くと戻れないなと思って折り返した。
途中のベンチで、小さな保温タンブラーを開けた。
朝に淹れたお茶がまだ少し熱い。手の中でちょうどよくなるまで、たぶん3分くらい。その3分だけ、出張のことを何も考えていなかった。
18:06、トイレ。
18:09、ホームに戻る。誰もいない。
18:14、来た。乗る。
座れた。次に降りるのは、家の最寄り。